6月11日
人は生きてきたように死ぬ。 まるで、自分の生き方をなぞるように死んでいくような気がする。 楽しくて生きたひとには楽しさの最中に、賑やかさを好むひとは親戚や友人がたくさん集うのを待ち、愛するひとに囲まれているひとは彼らに感謝しながら、意地の悪いひとは往生際まで人を困らせる。 そして孤独を愛するひとは、たったひとりで死に臨みたがる。
6月9日
平気で人を殴る人間は、自分が殴られることを考えない。 いつか痛い目に合う。
6月7日
美しく敗れるのを恥と思うな 無様に勝つことを恥と思え
5月25日
咲世子は四十五年の人生で、よい人がときに悪いことをする場面を何度も見てきた。時の流れや運の変わり目で、どうにでもなるのが人間だった。
5月16日
まだ出来るだろうと思いつつ、肉体がついてこられずにイラついたまま狂乱のうちに死ぬか、狂う前にからだが衰えて死ぬか、どっちかじゃないですか。
5月11日
俺とお前はお風呂のおならだ。 前と後に泣き別れ
5月10日
「五十過ぎた人に小言を言ってもダメ。恨まれるだけ」
5月8日
「人ゴミが嫌いなの?」 「ゴミはいいけど、人がちょっと…」
5月7日
こういうふうに人生は終わってゆくのだな。 むなしいとかさみしいというのは若いときのたわごとで、実際は多色が単色に、そして単色が淡色に、どこでなにが輝いていたのかも分からないようになって終わってゆくのだな、と実感しつつある。
5月5日
《近道をするな、近道を望むな。毎日毎日、薄い紙を一枚、一枚めくるように、こつこつやるしかないんだ》黒澤明